オンデマンド配信とは?気になるメリット・デメリットを詳しく解説!

「オンデマンド配信と聞くけど、一体なんのこと?」
「オンデマンド配信のメリット・デメリットってなんだろう・・・」
動画配信方法の1つである「オンデマンド配信」
聞き馴染みはあるものの、詳しく聞かれるとわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、オンデマンド配信について解説します。この記事を読んで、オンデマンド配信のメリット・デメリットを理解していきましょう。

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オンデマンド配信とは?


オンデマンド配信とは、既に完成した動画をサーバーにアップロードすることで、視聴者がいつでも見られるようにした動画配信形式です。

オンデマンド配信の魅力は、撮り直しができるだけでなく、余分なところをカットしたり、字幕をつけるなどの編集ができ、自分が満足する動画コンテンツが作れる点にあります。

配信者と視聴者が満足するような高品質な動画コンテンツを提供するなら、オンデマンド配信が適しているでしょう。
オンデマンド配信をイメージしやすい例で言えば、YouTubeの動画コンテンツがあります。

YouTubeの動画コンテンツでは、クリエイターが完成した動画をアップロードし、ユーザーは好きなときに好きなコンテンツの視聴が可能です。

また、リアルタイムで動画を配信するライブ配信が終わった後に残るアーカイブ配信も、オンデマンド配信の一種となります。

オンデマンド配信とライブ配信の違い

Difference_between _ondemand_and_live

オンデマンド配信と似た言葉にライブ配信がありますが、ライブ配信との違いは「動画の配信方法」にあります。

前述の通り、オンデマンド配信は、事前に撮影・制作した動画をサーバーにアップロードしておき、いつでも視聴できるようにする配信方法です。
近年は感染症の流行や猛暑などの異常気象もあり、自宅で過ごす時間帯が増えた人が多いことから、映画やドラマ、バラエティ番組などを自由に視聴することができる「ビデオ・オンデマンド」が需要を伸ばしています。

一方ライブ配信は、インターネット上でリアルタイムに動画配信を行う方法です。
YouTube LiveやSNSのライブ配信機能、ZoomやTeamsでのミーティングなどが該当します。

ライブ配信は、リアルタイムで視聴者と繋がることで最新の情報をスピーディに伝えられ、視聴者からの質問にもその場で即座に答えられます。
コロナ禍以降は、特に企業のセミナーやオンラインレッスンなどの用途で使われるようになりました。

オンデマンド配信が視聴者それぞれの自由なタイミングで視聴する方式であるのに対して、ライブ配信はそれぞれの場所から同時に同じ体験を共有する方式と言うこともできます。

オンデマンド配信のメリット・デメリット


オンデマンド配信を行う上で、メリット・デメリットはどのような部分になるのでしょうか。理解しておくことで、より適した動画配信形式を選択できるようになるでしょう。
ここからは、オンデマンド配信にどのようなメリット・デメリットがあるのかを解説していきます。

オンデマンド配信のメリット〜配信者側〜

配信者側からみたオンデマンド配信には

  • 高品質な動画コンテンツを提供できる
  • 多くのユーザーに提供できる
  • 配信に伴う業務負担を軽減
  • 人前で話さなくても良い

と、主に4つのメリットがあります。
それぞれ詳しく解説していきます。

1. 高品質なコンテンツを提供できる

台本や構成通りに動画を作り、動画を編集して配信できるオンデマンド配信は、クオリティの高いコンテンツ内容に仕上げることができます。

撮影した映像をリアルタイムで視聴してもらうライブ配信だと、

  • 予想通りに進行が進まない
  • 解説の順番を間違える
  • 公開してはいけない情報を伝えてしまう

といったミスをする可能性がゼロではありません。

しかし、オンデマンド配信なら配信者側が納得のいく状態まで仕上げ、提供できる安心感があります。
そのため、人前で喋ることやライブ配信に慣れてない方ほど、オンデマンド配信のほうが向いているはずです。

また、撮影した映像をリアルタイムで放送しないオンデマンド配信は、突然のアクシデントが起きても対応ができます。
例えば、機材の故障によって動画が撮れていなかった、あるいはマイクが入っていなかった場合、改めて撮り直せば問題ありません。

しかし、ライブ配信では限られた時間内で行わなければならず、場合によっては内容を省略しなくてはならない場合もあるでしょう。
双方アクシデントは起こるものの、オンデマンド配信の方が柔軟に対応でき、高品質なコンテンツに仕上げられます。

2. 多くのユーザーが視聴できる

多くのユーザーが好きな時間、好きな場所で視聴できるのもオンデマンド配信のメリットです。
ライブ配信だとリアルタイムで視聴することができないユーザーが存在します。

一方、オンデマンド配信では、配信側が非公開にしない限りは、ユーザーが視聴する時間に制限はありません。
好きな時間や、好きな場所で自由にコンテンツを視聴することができます。

そのため、ライブ配信に参加できなかった方や、遠方で会議に出席できなかった方などに向けたコンテンツ提供が可能となります。

3. 配信に伴う業務負担を軽減

ウェビナーやリアルタイム配信では、開催される都度、講師や機材の準備が必要です。
しかし、オンデマンド配信なら講師・機材の準備は基本的に一度で済みます。

必ず説明しておかなくてはならない基礎的な部分の説明をオンデマンド配信で、双方のやり取りが必要な研修をリアルタイムで進行などの併用も可能です。

オンデマンド配信を利用すれば講師が話す手間も省けるので、全体的な業務負担を軽減させられるでしょう。

4. 人前で話さなくても良い

コンテンツの品質にこだわりたい方でも、人前で話すのが苦手な場合はライブ配信が向かないこともあります。

一方、オンデマンド配信なら話の最中に噛んでしまったためにやり直す、不要な部分をカットするなど、他者の目を気にせず、納得がいくまで動画を修正し配信することが可能です。

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オンデマンド配信のデメリット〜配信者側〜

配信者側でオンデマンド配信のデメリットは一体何があるのでしょうか。
デメリットは主に

  • 双方のやり取りができない
  • 事前準備に時間がかかる
  • 視聴するかは個人に委ねられる

の3つです。
では、それぞれ見ていきましょう。

1. 双方のやり取りができない

配信者側・視聴者側でコミュニケーションが取れないのは、オンデマンド配信のデメリットです。

例えば、ロールプレイングやディスカッションを行う必要があるタイプの研修では、オンデマンド配信では対応できません。

一方、双方がリアルタイムでコミュニケーションを取ることのできるライブ配信であればこの課題は解決できるため、双方向でのやり取りが必要な場合はオンデマンド配信は不向きです。

2. 事前準備に時間がかかる

ライブ配信と比較すると、オンデマンド配信は高品質なコンテンツが求められる傾向にあるため、事前準備に時間がかかりがちです。

納得がいくまで修正を繰り返す、動画のカットやトリミングなどの編集は、ライブ配信では発生しない作業です。
高品質なコンテンツを提供できるのはメリットである反面、デメリットにもなりえることを理解しておきましょう。

3. 視聴するかは個人に委ねられる

ライブ配信とは違い、時間や場所に制限がない点から、オンデマンド配信の視聴が強制できない点はデメリットと言えます。

モチベーションの低い方や、見るのを後回しにして忘れてしまう方のように、研修を行き渡らせるには、視聴したかを確認する工夫をしなくてはいけません。
そのため、オンデマンド配信の内容を復習するテストを実施するなど、視聴したかを確認できる方法を整えておくと良いでしょう。

オンデマンド配信のメリット〜視聴者側〜

配信者側だけでなく、視聴者側にもオンデマンド配信のメリットがあります。

メリットは主に

  • 好きなタイミングで視聴可能
  • 何回でも繰り返して視聴ができる
  • 倍速や一時停止機能が使える

の3つが挙げられます。
では、それぞれのメリットを詳しく解説します。

1. 好きなタイミングで視聴可能

電車で移動している最中や、カフェなど、オンデマンド配信は視聴環境さえ整っていれば場所や時間を問わず視聴可能です。
そのため、わざわざ研修地を設けて、一斉に研修を開始する必要がないため、時間のロスも少なく済みます。

2. 何回でも繰り返して視聴ができる

個人の習熟度や理解度に合わせて、何回でも繰り返して視聴ができるのもオンデマンド配信のメリットです。

研修中に分からないことがあっても、場合によっては聞きにくい場合があるかもしれません。
しかし、オンデマンド配信は動画を戻すことができ、不明な部分や分かりにくい部分を何回でも再生できるので、個人に合った効率の良い学習ができるでしょう。

3. 倍速や一時停止機能が使える

プラットフォームにもよりますが、倍速や一時停止機能が使える点もオンデマンド配信の魅力です。
特に、リアルタイムで進行しているライブ配信では倍速機能は使えず、すでに理解している部分を飛ばすことができないので、だらけてしまう可能性があります。

しかし、オンデマンド配信は、早送りで知りたいところだけを聞く、倍速で流し聞きするなど、その人に合わせた好みの使い方が可能です。

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オンデマンド配信のデメリット〜視聴者側〜

視聴者側にとってオンデマンド配信のデメリットは、

  • 双方向のやりとりができない
  • モチベーションが維持しづらい

の2点です。

配信者側のデメリットで上述した「双方向のやり取りができない」点は割愛させて頂き、モチベーションが維持しづらい点について詳しく見ていきましょう。

1. モチベーションが維持しづらい

コミュニケーションが取れない点に通じますが、一方向の情報提供が続くために視聴者側はモチベーションの維持がしづらいのもデメリットになります。
モチベーションを保つには、オンデマンド配信を見ることによって得られる知識をどう活用できるのかが大事です。

視聴者にモチベーションを保ってもらうには、動画の配信外でコミュニケーションを取る、テストを実施するなどを意識すると良いでしょう。

また、プラットフォームによってはどの視聴者が動画を視聴したかわかるものもあるため、視聴の進んでないユーザーには連絡をとるなどが重要です。
時には、リアルのイベントやライブ配信も行い、オンデマンド配信以外の方法も組み合わせると効果的です。

オンデマンド配信のみでなく、リアルタイムの研修やライブ配信に積極的に参加するのもモチベーション維持の有効的な対策です。

オンデマンド配信の主な活用シーン

Ondemand_Utilization

オンデマンド配信は日常やビジネスの多くの場面で活用されておりますが、ビジネス面での代表的な活用事例として以下の3つを紹介させていただきます。

  • 社内研修、教育でのウェビナー
  • 広告、宣伝、広報でのマーケティング
  • イベントのアーカイブ配信

順に説明いたします。

社内研修、教育でのウェビナー

働き方改革やコロナによる在宅ワークの増加により、社員研修や教育を実施する時間や場所を確保することが難しくなり増えた方法が、ウェビナーを使った研修動画のオンデマンド配信です。
これにより、場所や時間の制約を受けることなく研修を実施できます。

研修後のレポート提出等のアフターフォローが大切にはなりますが、社内で属人化しやすい技術指導も、オンデマンド配信であれば全員が同じ講師から同じ内容を教わることができる上に、理解できるまで何度も視聴できます。

広告、宣伝、広報でのマーケティング

多くの人にとって動画は、画像や文章よりも多くの情報を、よりわかりやすく伝えることができる特徴を持ちます。

自社の商品やサービスを、既存顧客や新たなターゲット向けにプロモーションする場合、テキストベースの資料を提示するよりも効率良く伝えたい魅力を伝えることができ、営業・展示会・説明会・研修など、幅広い場面で活用が可能です。

イベントのアーカイブ配信

アーカイブ配信とは、リアルタイムで撮影した動画、もしくは配信したライブ動画を保存しておき、後日改めて配信する方法です。

イベントなどのライブ配信をリアルタイムで視聴できなかった人にも情報を共有でき、例えば社内研修やセミナーでの利用の場合、当日参加した人も繰り返し視聴することが可能となるため、内容を復習でき、さらに理解を深めてもらうことが可能となります。

企業の公式サイトやSNSでアーカイブ動画を配信することで、企業のプロモーションにも活用できるほか、次回イベントの集客への貢献も期待できます。

オンデマンド配信のやり方

ondemand_method

オンデマンド配信をするには、大きく分けて以下に示す手順で進めます。

  1. 動画を制作する
  2.  動画を配信プラットフォームにアップロードする
  3.  視聴用URLを周知する

順に説明いたします。

動画を制作する

配信する動画を制作しなくてはいけませんが、いきなり動画を撮影し始めることは推奨できません。

まずは、以下の項目について、事前に組織で決めておくことで、動画制作を適切に、スムーズに行うことができるでしょう。

  • 目的をはっきりさせる
  • 予算と納期を決める
  • 撮影機材を準備する

特に、重要な段階が「目的をはっきりさせる」ことです。

動画制作にあたって、目的を明確に定めることでその後の制作がスムーズになり、内容も一貫した動画になります。
目的によって、動画の作り方や編集内容も変える必要があるため、最初に、何のために・誰に向けて・何を伝えるのかなどを、組織全体ではっきりさせておかなければなりません。

予算や納期も同様です。
組織全体で共通認識を持つことが重要です。

目的や納期・予算が明確になり、準備ができたら撮影の段階に進みます。
素材サイト等で入手した写真や動画を使用するほか、社内で撮影した動画を使用する場合は、使用する写真・動画が肖像権や著作権などを侵害していないか、よく注意する必要があります。

次に撮影した動画を編集します。
不要な箇所をカットする他、必要であれば字幕やテロップなどを挿入します。

自組織で動画の編集技術を持たない場合は、動画制作会社や動画編集者へ委託するなどの手段も検討するとよいでしょう。
こうしてアップロードする動画を完成させます。

動画を配信プラットフォームにアップロードする

次に制作した動画を配信プラットフォームにアップロードする段階に進みます。

配信プラットフォームで最もイメージしやすいものはYouTubeでしょう。
誰でも無料で利用できるため、目的が合えばYouTubeも活用することが可能ですが、限定公開機能を利用したとしても、視聴URLを知っている人が第三者へ拡散してしまうと誰でも視聴することが可能となるため、機密情報を含む動画配信にはセキュリティ面での注意が必要です。

機密情報を含んだ動画を配信したい場合は、当社のクラウド型動画配信システム「クラストリーム」のような企業向け動画配信プラットフォームの利用が最適です。

企業向け動画配信プラットフォームでは、セキュリティ対策を含む多くの機能があり、ユーザーニーズを満たす活用が可能になるでしょう。

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視聴用URLを周知する

最後に、動画のリンクURLを取得し、対象者に周知すれば完了となります。
HPやコラムなどのWebサイトへ動画を埋め込む場合は、「動画配信タグ」と呼ばれるタグを取得し、埋め込みたいサイトにペーストします。

社外秘の情報などの機密情報を含む動画を、配信プラットフォームを用いて限定配信を行う場合は、該当する動画に対して個別にセキュリティ設定を行う必要があります。
高いセキュリティ機能を必要とする場合は、無料の配信プラットフォームではなく企業向け動画配信プラットフォームの利用を推奨します。

まとめ

オンデマンド配信とは、あらかじめ制作した動画を提供する方式です。

しかし、動画配信する際に

  • アップロードする動画ファイル形式が指定されている
  • 倍速機能がない

など、知識がない方にとっては不便な配信プラットフォームも多いので注意が必要です。初心者でも簡単で、スムーズで快適なオンデマンド配信を希望しているなら、当社のクラウド型動画配信システムの「クラストリーム」はいかがでしょうか。

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