株式会社イー・トラックス様の動画配信システム導入事例

「ハロー!パソコン教室」は、テレビ宣伝などを行わず、その分、理解しやすいオリジナル教材の開発に力を入れてきたとのこと。かつてDVDで届けられていた教材は現在、限定配信サービス「クラストリーム」にのせて、全国の会員さまに届けられています。「クラストリーム」導入で、教材開発や更新の仕方はどう変化したのでしょうか。導入のきっかけを含めて、マーケティング部の山城さまと長谷川さまに伺いました。

・PCのアプリが更新されるたびに、DVDの作り直しや正誤表での対応が必要となり、手間が掛かっていた。

・講座は長いものでは30時間以上あるが、全て出来上がってからしかリリースできなかった。DVDを焼く時間、送付の時間も余計にかかるため、タイムラグが生じていた。

・限定配信サービスでは、コンテンツ管理と会員管理を分けて行なえるものがほとんどなかった。

・PCのアプリが更新されても動画そのものを修正できるため、紙媒体の正誤表作成が不要となり、生徒さまは動画のみに集中できるようになった。

・講座の中身が出来上がるとすぐにリリースが可能。長尺のものは前半部分を先に出すこともできるため、新しい情報をいち早く生徒さまにお届けできるようになった。

・「クラストリーム」には副管理者機能があるため、オンラインでもこれまでどおり店舗で会員の視聴管理をすることが可能に。

【目次】
「クラストリーム」ならDVD時代の更新タイムラグも解消
大容量でも安心価格。丁寧な対応が導入の決め手に
懸案事項が次々解決、「クラストリーム」でみんながハッピーに
安心のサービス、寄り添ったサポートに大満足

「クラストリーム」ならDVD時代の更新タイムラグも解消

―動画配信システムを検討し始めたのは、どのような理由からですか？

1つ目の理由は、「コンテンツの差し替えの負担を軽くしたい」ということです。パソコンに入っているアプリの進化はめざましく、操作方法が大幅に変わってしまうこともしばしば。軽微な変化を含めると週に1、2回は修正事項が発生していたと思います。
一方、「ハロー!パソコン教室」では、動画教材をDVDの形で利用していたため、簡単に修正や更新ができませんでした。複製防止のためロックをかけているので、なおさらです。小さな修正は正誤表を用意し、各店舗で紙に印刷して渡すことで対応していました。正誤表といっても動画を修正するわけですから、わかりやすくするには結構な手間がかかります。新しい画面のキャプチャーを取り、説明を加えるなど、半日仕事になることもありました。

2つ目の理由は、「できるだけ早く、新しい情報を届けたい」ということです。DVD教材は、内容を作り終えてもすぐにリリースすることができません。専門の会社に依頼して180店舗分のDVDを焼いて加工するのに半月ほどかかるうえ、各店舗に送付するための時間も必要です。加えて、配送費用も増す一方。「配信であれば、制作した翌日から視聴いただける。リードタイムが一気に短縮できる」と考えました。

大容量でも安心価格。丁寧な対応が導入の決め手に

―「クラストリーム」導入の決め手になったのは、どんな点ですか？

まず魅力を感じたのは、大容量でもリーズナブルに運用できる点です。当社は提供している講座数がたいへん多く、現状でも3500を数えます。1つ1時間の動画もあるため、まとめてアップすると、かなりの保存容量が必要となります。何社かで検討した中でも、「クラストリーム」はかなりお得だとわかり、導入の決め手の一つになりました。

動画配信サービス導入にあたっては、もう一つ叶えたい条件がありました。「動画の管理は本部で行い、会員の管理や視聴制限は各店舗でできること」です。「ハロー!パソコン教室」の会員は何万人にもなります。会員ごとに受講する講座・動画が違うため、本部ですべて管理するのは至難の業。これまでも動画の管理は本部で行い、会員管理や視聴制限は各店舗でおこなってきた経緯があります。「クラストリーム」では「副管理者機能」を付けられるため、店舗での会員管理が可能。当時、他社サービスでその仕組みがあるものはなかったと記憶しており、「クラストリームなら当社のやり方にマッチする」と考えました。

実際に運用する際には、独自のUIに対応してもらえるのもありがたかったです。「ハロー!パソコン教室」のサイトをつくり、そこにアップロードする形がとれたので、イメージを変えずに運用できるとわかりました。「すぐにできますよ」と言われたことも、導入の決め手になりました。

懸案事項が次々解決、「クラストリーム」でみんながハッピーに

―コンテンツの差し替えに関して、お困りの点は解消されましたか？

はい。作成するスタッフの作業効率が良くなったことはもちろんですが、会員さまが紙の正誤表と画面を交互に見る必要がなくなったため、映像だけに集中して受講できるようになりました。会員さまの利便性が改善されたことが、一番のメリットといえます。
教室でも「この講座は正誤表があったかな」と確認する必要がなくなり、印刷、管理の手間も軽減。スムーズに運用できるようになり、とても喜ばれています。

―ほかに、導入されてよかったと感じることはありましたか？

DVD教材の場合、講座の内容が全て完成してからしかリリースできませんでした。例えばMSの資格講座であれば32時間ありますから、完成までにかなりの時間を要していたと思います。一方、配信であれば、できた部分から出せるという利点があります。「まずは前半17時間だけ」など、部分的に提供することも可能となることから、前半を受講していただいている間に後半を用意でき、非常に助かっています。

「クラストリーム」には、追加料金なしで付いてくる機能がたくさんありますね。映像の下にメッセージを入れてリンクを張る「メッセージ通知機能」は、参照してほしい資料があるときに重宝しています。また、「聞こえる倍速機能」の機能は、通常の2倍速より聞き取りやすく、会員さまにも好評のようです。任意で倍速設定をされていない教室もあるのですが、それぞれの方針に合わせて対応できるのもありがたいです。

安心のサービス、寄り添ったサポートに大満足

―株式会社アイ・ピー・エルのサポートは、ご満足いただいていますか？

サポートに関しては、スピード感だけでなく対応も丁寧で、とても満足しています。導入時には、どのくらいの容量の動画であれば何本ぐらいアップロードできるか、何人くらい同時接続できるかなど、プランの概要を大変分かりやすく説明していただき、好印象でした。
また、「こういうことができますか」と尋ねて、それができない場合でも、どのような方法を取れば解決するか一緒に考えてくれますし、「この方法ならばできます」と提案してもらえます。その意味では、サポートは満点と言ってもいいくらいです。

―不具合が生じることはありませんか？

今までトラブルといえるものはほとんどなく、安心して運用できています。もちろん導入前は「ピーク時に待機状態が発生したり、システムに不具合が出たりしないか」と不安でした。なぜなら、当社は午前中に視聴のピークがあり、180以上の教室で2000人弱の方が一度に動画を見ている状態になるからです。しかし、今はもう安心しています。「クラストリーム」導入後かなりの年数が経っていますが、私の記憶する限り、そういった状況は1度か2度あったかどうかという程度。これは素晴らしいことだと思います。

―今後の新たな「クラストリーム」利用について教えてください。

これまで個人向けのサービスを展開してきた当社ですが、今後は法人さま向けのパッケージも開発していこうと考えています。アイ・ピー・エルさんに相談したところ、法人さま用のUIを別につくることもできるとのこと。現在さらなる具体化を進めているところです。セキュリティー対策も万全の「クラストリーム」を利用することで、今後もますます業務の幅を広げていけそうです。

ー　アイ・ピー・エルはこれからもよりお客さまにとって利用しやすいサービスを目指し精進してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

（取材ご協力：
株式会社イー・トラックス、山城様、長谷川様
※ご所属、業務内容、写真、インタビュー内容は取材当時のものです。ご協力ありがとうございました。）