2024/09/06
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ストリーミングサーバーとは?動画配信システムとの関係や導入要否、選び方まで詳しく解説
近年、ウェビナーやe-learningなどの法人向けのオンラインイベントが普及していることもあり、企業が動画配信をする機会が増えています。
その中で「ストリーミング」や「ストリーミングサーバー」という言葉を耳にする機会も多くなってきました。
一方、そもそもストリーミングが何なのかよく分からない方や、自社にとってストリーミングサーバーの導入が必要なのか分からない方も多いのではないでしょうか。
今回は、ストリーミングやストリーミングサーバーといった言葉の意味から、その導入要否、選定基準までを詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。
ストリーミングとは
ストリーミングとは、インターネットに接続することで、映像や音声データを自由に楽しむことができる再生方式のことです。
たとえば、世界中で利用されているYouTubeやSpotifyなどのアプリも、ストリーミング技術を利用したサービスの一つです。
2000年代頃までは、映像や音声データを再生するためには、一つひとつのデータをパソコンや携帯機器などの端末にダウンロードする必要がありました。
そのため、聞きたい音楽があってもすぐに再生できなかったり、動画ファイルのデータが重くて保存容量がいっぱいになってしまったりと、不便なことが多い状況でした。
しかし、ストリーミング技術が発明されたことで、データを細かく分割して少しずつ読み込むことが可能になり、端末にデータを保存することなくスムーズに再生できるようになりました。
ストリーミングの種類
ここでは、主なストリーミング配信方法として、「ライブ配信」「オンデマンド配信」の2種類について紹介していきます。
- ライブ配信
テレビ番組の生放送のように、リアルタイムで撮影している映像をそのまま視聴者に配信する方法です。主催者が質問に答えたり、視聴者の投稿したチャットを確認しながら進行することができるため、セミナーや会社説明会などをオンライン開催する際に向いています。 - オンデマンド配信
YouTubeなどの動画ストリーミングサービスのように、前もって撮影した動画をシステムにアップロードしておき、公開している期間中ならいつでも視聴者が動画を見れるようにする配信方法です。e-learningのように、研修内容や作業マニュアルなどの決まった内容を対象者に繰り返し視聴させたい時などにおすすめです。
ストリーミングサーバーとは
ストリーミングサーバーとは、ストリーミング配信を実現するために特化したサーバーのことです。
一般的に多くの企業で導入されているWebサーバーは、ファイルをダウンロードしてから再生する形式にしか対応できないため、ストリーミングシステムのサーバーとしては利用することができません。
対して、ストリーミングサーバーはファイルを受信しながら再生することができるため、ストリーミングシステムを導入し、動画や音声などのデータをスムーズに再生することができます。
そのため、ストリーミング配信をする際には、企業で契約しているWebサーバーとは別に、ストリーミング配信のための別のサーバーを用意する必要があります。
クラウド型ストリーミングサービスを利用する場合
クラウド型ストリーミングサービスとは、弊社が運営する「クラストリーム(クラウド版)」のように、提供会社が管理するクラウド環境を利用してストリーミング配信を行うサービスのことです。
サービスの提供会社がストリーミングサーバーを一元管理しているため、サービスを利用する企業が専用のサーバーを用意する必要はありません。
- ストリーミングサーバーの保守・管理を自社で行うのが難しい場合
- 少ない運用人数で効率的にストリーミング配信を始めたい場合
- 安価にストリーミング配信を開始したい場合
上記の場合には、クラウド型ストリーミングサービスを選ぶことをおすすめします。
フルスクラッチでストリーミングシステムを構築する場合
既存のサービスを一切利用せず、ストリーミング配信システムをフルスクラッチで構築するという方法もあります。
この場合も、自社でストリーミングサーバーを導入する必要があります。
しかし、まったく新しいシステムを自作することになるため、システム構築や運用保守の技術力を持つ人的リソースを確保することが求められるだけでなく、開発・運用コストも高くなってしまいます。
そのため、開発費や開発期間に余裕がある企業であれば、フルスクラッチを検討しても良いですが、すぐに動画を配信したい、安価にストリーミング配信ができる状況を整えたいという方にはフルスクラッチでの構築はおすすめできません。
ストリーミングサーバーの選定基準
ストリーミングサーバーを選ぶ際には、以下を選定基準としましょう。
スペック
ストリーミング配信の品質や安定性を確保するためには、スペックの高いサーバーを確保する必要があります。具体的には、CPUの性能の高さ、メモリの大きさ、ストレージ容量の大きさをチェックし、ストリーミングシステムを安定的に運用できるか確認するようにしましょう。
データ転送量
ストリーミングサーバーにおけるデータ転送量とは、ストリーミングシステムにアクセスされた際に、アクセス元に送られるデータの総量を指します。もしサーバーに十分なデータ転送量がないと、動画の遅延や動画や音声の再生が途切れるなどの障害が発生する可能性があります。そのため、サーバーを選ぶ際には、十分なデータ転送量があるものを選びましょう。
信頼性
ストリーミングサーバーの信頼性についてもあらかじめ確認するのがおすすめです。信頼性とは、ダウンタイムやシステム障害が発生しにくいことを意味します。信頼性が高いサーバーを選べば、ストリーミングシステムを安定的に運用することができるでしょう。
サポート体制
メーカーやレンタル業者などによっては、セキュリティ上のトラブルやシステム障害が発生した際に、24時間体制で解決を支援してくれたり、定期的なメンテナンスをしてくれるところがあります。万一に備えて、サーバーの購入前にサポート体制が充実しているか確認することをおすすめします。
コストパフォーマンス
高性能なストリーミングサーバーを求めるがあまり、価格が高くなりすぎてビジネスを圧迫してしまっては元も子もありません。サーバーを選ぶ際には、性能と価格のバランスを見て、パフォーマンスが高いものを選びましょう。
導入の際には、ぜひストリーミングサービスの提供会社や、サーバーの販売メーカー、業者などと相談の上、自社で使いたいサービスを安定的に運用できるサーバーを選んでください。
ストリーミングサーバーOSの種類
ストリーミングサーバーを選んだら、サーバーOSと呼ばれるサーバーのソフトウェアを選定する必要があります。
基本的なストリーミングサーバーOSは以下の3種類です。
- Linux
ネットワーク接続やサーバー用途に適しており、サーバーOSとして広く普及しているOSです。ライセンスフリーで利用することができますが、コマンドを書いて実行するなどエンジニアらしい所作が求められるため、初心者には分かりにくいところもあります。 - Windows Server
Microsoft社が販売する商用のサーバーOSです。Windowsベースのアプリケーションとの高い互換性があり、企業向けの業務アプリケーションで広く使用されています。法人向けのアプリには、Windows系のOSでしか動かないものも多くあります。わかりやすい操作性を持ち、初心者でも使いやすいOSの一つです。 - Unix
MacOSにも使われているOSです。Linuxとほぼ変わらない操作性で使うことができますが、商用ライセンスの縛りが厳しく、現在では使用機会が少ないOSだと言えるでしょう。
ストリーミングサーバーの構築方法
ストリーミングサーバーを選定したら、以下のような流れでサーバーを構築します。
- ストリーミングサーバーを設置する
- ストリーミングサーバーOSをインストールする
- ストリーミングシステムに必要な各種ソフトをインストールする
- ネットワーク接続やファイアウォールを設定する
- ストリーミングシステムの動作確認をする
なお、使用するサーバーや、システム環境によって、セットアップの手順や内容が変わる可能性があります。
自社でサーバーを構築するには専門的な知見やスキルが求められるため、ノウハウやナレッジの少ない企業にとっては導入がなかなか困難であるといえるでしょう。
より気軽にストリーミングシステムを使いたい方は、ぜひ弊社のストリーミング動画配信サービス「クラストリーム」をご検討ください。
ストリーミングサーバーの選定・構築に迷ったら
安定的にシステムを運用するためには、適切なストリーミングサーバーを選定する必要があります。
一方で、選定の際には専門的な知識が求められるため、ノウハウやナレッジの少ない企業にとっては学習コストや開発コストが重くなってしまう可能性が高いです。
気軽にストリーミングシステムを導入したい企業には、自社でサーバーを選定する必要がないクラウド型ストリーミングサービスがおすすめです。
よりセキュリティ性が高いサービスを志向する場合は、オンプレミス型ストリーミングサービスを導入し、提供会社からサーバーの導入支援を受けるのが良いでしょう。
なお、弊社が運営するクラストリームでは、クラウド型・オンプレミス型の両方に対応しており、企業のニーズに合ったサービスを提供することが可能です!
ストリーミングサーバーの構築や、ストリーミングシステムの選定、ストリーミング配信についてお悩みの際には、ぜひ一度クラストリームまでお問合せください。
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