オンライン研修とは?ライブ配信との違いやメリット、研修のコツなどをご紹介

現在、リモートワークに注目する企業が増えている中、急速にオンライン研修を導入する機会が多くなっています。
これからオンライン研修の導入を考えている企業や担当者にとっては、どのような配信方法で提供できるのか、メリットや研修のコツについて知りたいですよね。

そこで今回は、オンライン研修について、配信方法の種類やメリットなどをわかりやすくまとめました。
研修担当の方やこれからオンライン研修の導入を検討している企業様は、ぜひ参考にしてください。

オンライン研修とは

オンライン研修とは、PCやモバイル端末の映像を介して研修を行う方式のことを指します。
インターネットに接続できる環境があれば、自宅あるいは支社などの遠方にいても参加ができるため、わざわざ研修地へ足を運ぶ必要がない点が魅力です。

また、従来主流だった集合研修では「密閉」「密集」「密接」と3密が避けられない状況でしたが、オンライン研修に置き換えることで解消できます。
3密を回避するという観点からも、オンライン研修を導入するのは現代の研修方式に合っているといえるでしょう。

オンライン研修の特徴

オンライン研修には様々な特徴がありますが、主な特徴を3つご紹介します。

  • リアルタイムのコミュニケーションが可能
  • グループワークや特定受講者のみへの配信設定が可能
  • eラーニングは自己主導型・オンライン研修は双方向型

順に説明します。

リアルタイムのコミュニケーションが可能

オンライン研修では、チャット機能を活用することで、受講者がより積極的に参加することができ、質の高い研修を実現することができます。

例えば、講師への質問をチャットで行い、それに対しての回答を講師がライブで行うといった形式も可能です。
参加者が大勢であったり、発言することが苦手な受講者にとっても、考えながら質問をすることができ、対面での研修よりも質疑応答が活発になることもあります。

上述した例の他にも、アジェンダや休憩時間・再開時刻を記しておくといった使い方が挙げられます。

グループワークや特定受講者のみへの配信設定が可能

Web会議システムを利用したオンライン研修では、受講者を任意にグループ分けする機能があります。

グループ分けすることで

  • 講義の後や途中で、ディスカッションやワークを入れられる
  • 物理的に他グループの議論を気にすることなく取り組むことができる
  • 講師が各グループに入っていき、個別にアドバイスできる

上記のような研修を行うことができます。

また、グループワーク後に実施する発表や、講師によるフィードバックの場ではグループ分けを解除し、全体での研修に切り替えることもでき、スムーズで効率の良い研修が実現可能です。

他にも特定受講者のみへ配信設定することで、必要な人に必要な動画のみを配信することができ、研修の効率が向上します。

例えば、部門ごとに異なる研修や新人研修にて受講者を絞ることができたり、マネージャー専用の研修、情報共有にも活用できます。

eラーニングは自己主導型・オンライン研修は双方向型

eラーニングとオンライン研修は、どちらも会場に行かずオンラインでパソコンを見ながら受講するという点で似ています。
Eラーニングは、映像コンテンツやスライドなどの資料を何度も繰り返して閲覧できる、各自都合の良い時間に合わせて受講することができる、などの機能をもち、自己主導型で学習を進めていくのが特徴です。

対して、オンライン研修では、講師と受講者、または受講者同士でリアルタイムにコミュニケーションが取れる、上述したグループワーク機能やチャット機能を利用できるなど、双方向型で学習を進められるといった特徴があります。

それぞれに特徴があるため、どちらが良いということはなく、目的を達成するためにはどちらが適した方式であるかを考える必要があります。

例えば、知識や情報、技術のインプットが目的であれば自己主導型で繰り返し学べるeラーニングが良いでしょう。

一方で、ディスカッションによる技術のアウトプットや課題抽出、問題解決が目的であれば相互コミュニケーションができるオンライン研修がより適しているでしょう。

弊社が提供する「クラストリーム」ではライブ配信で行なったオンライン研修動画をアーカイブに保存し、録画動画として配信設定することが可能です。

オンライン研修の内容によっては研修動画をそのままeラーニング教材として配信できるため、教材作成の手間を省くことができます。

オンライン研修の配信システムをお探しの方はぜひ一度、動画配信のプロにご相談ください。

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オンライン研修のメリット・デメリット

オンライン研修をする上で、どのようなメリット・デメリットがあるのかを理解することで、より効果的な研修を行うことができます。
では、オンライン研修のメリット・デメリットはどのような点があげられるのでしょうか。

オンライン研修のメリット

オンライン研修のメリットはなんといってもコストを抑えられる点です。
従来主流だった集合研修では、支社や遠方から現地へ集まるための移動費・宿泊費、人数分の紙資料などの金銭的・時間的コストがどうしてもかかります。

しかし、オンライン研修では移動・宿泊する必要がなく、尚且つインターネット上で資料確認ができるため、大きなコスト削減が期待できます。
また、研修担当者の業務負担を減らせるのもオンライン研修の魅力です。

集合研修とは違い、会場や資料の準備、宿泊先の手配、必要事項の発信など、様々な業務を省略できます。
参加者も研修を行うまでのスケジュール調整がしやすいです。
特に中間管理職や、多忙な職務に就いている方は、研修をするにあたってスケジュールや日程を合わせるのが困難なことも多いでしょう。

しかし、オンライン研修であれば研修以外の事前準備などに時間を取られることもなく参加することができます。
さらに、動画配信システムの録画機能を活用すれば、オンライン研修に参加できなかった方や不明点があった方にアプローチが可能です。
知識の習熟度の向上を図れる点は、動画配信システムならではの機能でしょう。

オンライン研修のデメリット

オンライン研修にはメリットだけでなくデメリットもあります。
まず1つ目は、ロールプレイングや実践を踏まえた研修には不向きである点です。
オンライン研修では対面でのやりとりが難しく、実践形式での研修は効率の悪さが目立ってしまいます。

2つ目は、モチベーションの維持・管理が難しい点です。

集合研修の場合、実際に人が集まって同じ講義を受けているという意識が、自然とモチベーションを高めてくれます。
また、講師側が参加者の熱量や意識を感じとり、柔軟な研修も可能です。
しかし、オンライン研修では個人として参加している感覚が強く、集合研修に比べるとモチベーションが低下しやすい傾向にあります。

また、講師側も参加者の意識・熱量の差を感じ取りにくく、一方的な研修になりがちです。
オンライン研修のデメリットを理解した上で、工夫した研修内容や参加者のモチベーション対策が必要になります。

オンライン研修のライブ配信と録画配信の違いは?

オンライン研修にはライブ配信と録画配信があることを知っておかなくてはいけません。それぞれで特徴が異なり、適切なシーンも違います。

上手く使い分けることで、知識習得の効率が変わってくるので、ライブ配信型・録画配信型の特徴について理解していきましょう。

ライブ配信型の特徴

ライブ配信型はリアルタイム配信とも呼ばれ、実際に講師が映像を通じて研修してくれる方法です。
動画配信システムによっては、チャット機能で双方向のコミュニケーションが取りやすいものもあります。
不明点や疑問があれば、チャットを使ってその場で質問ができるので理解を深めやすく、グループディスカッションにも最適です。

デメリットとしては、ライブ配信中にリアルタイムで動画を視聴しないといけない点です。
現地に集まる必要はないものの、ライブ配信をリアルタイムで視聴しなくてはいけないため、録画配信型よりは融通が利きません。

録画配信型の特徴

録画配信型はオンデマンド型配信とも呼ばれ、あらかじめ録画しておいた動画や教材を配信する方式です。
録画配信型の魅力は場所・時間問わず視聴できることで、研修に参加できなかった方でも後から見直すことができ、社内全体の知識習得効率を高められます。

また、繰り返し視聴もできるので、すでに研修を受けられた方の復習ツールとしても活用可能です。
ただし、録画配信は講師への質問やグループディスカッション、ロールプレイングができません。
そのため、モチベーションの維持や熱量を伝えるのが難しく、研修内容によっては適さない場合があります。

オンライン研修に必要なツール

オンライン研修を効率的に行うためには、いくつかの基本的なツールが必要です。
その中でも特に必要となるツールは下記の5つです。

  • PCやスマホ (あらかじめWeb会議システムをインストールしておきましょう)
  • イヤホンやヘッドホンセット (さらに音質を良くしたい場合に用意)
  • USBカメラ (カメラがついていない場合やさらに画質を良くしたい場合に用意)
  • 研修用資料 (パワポやGoogleスライド等で用意)
  • ネット環境 (出来るだけ安定したネット回線下で行うのが理想的)
  • 動画配信システム・プラットフォーム

上記の中でも特に重要なのが動画配信システム・プラットフォームです。
例えばオンライン研修をライブ配信で行う場合、大人数が参加しても安定したライブ配信を行える環境を用意していないと、途中で通信が途切れてしまったり、一部の人だけ音声や動画が届いておらず、研修内容を聞き漏らしてしまう可能性もあります。

また、YoutubeライブやZoomなどの無料のツールではURLを知っていると誰でもアクセスできてしまい、セキュリティ面での不安があったり、ライブ配信時間に制限があったりと、不便な面もあります。

そこで、大人数へのライブ配信でも低遅延で高セキュリティな動画配信をしたいとお考えの方は、ぜひ弊社が提供する「クラストリーム」へご相談ください。

クラストリームでは、安価なライトプランでも最大100人までのライブ配信が可能です。
動画へのアクセス権限設定やセキュリティ制限なども可能でセキュリティ対策は万全。さらに、ライブ配信では通常30秒ほどの遅延が発生するところがほとんどですが、弊社ではWebRTC技術により1~2秒の低遅延ライブ配信も可能です。

他にも

  • 動画とPDFの連動機能
  • 視聴アンケート機能
  • 動画へのウォーターマーク(透かし制御)機能
  • チャプター設定機能

等のオンライン研修に必要不可欠な機能を多数ご用意しています。

規模を問わず、オンライン研修にご興味がある方は、ぜひ一度動画配信のプロにご相談ください。
プロに無料で相談するならこちら

オンライン研修を成功させる4つのコツ

ここでは、オンライン研修を成功させるための4つのコツについて紹介します。

事前に準備しておくこともオンライン研修を成功させるには重要です。

今回紹介する4つのコツをしっかりと理解して実践していきましょう。

1.テクニカルトレーニングの事前実施

オンライン研修を初めて受講される方がスムーズに参加できるように事前にテクニカルトレーニングを実施するのがおすすめです。
テクニカルトレーニングといってもさほど難しいことはなく、

  • 動画配信システムのログイン方法
  • マイクのオン・オフ・ミュートの操作
  • カメラのオン・オフの操作
  • チャットの操作方法
  • オンライン上で資料を共有する方法

などの操作を理解してもらえるような内容にしておきましょう。

その際、基本的な操作マニュアルも準備しておくと、より効果的なテクニカルトレーニングが実施できるので参考にしてください。

2.通信環境や機材の確認

オンライン研修ではネットワークやカメラ・マイクなどの機材が問題なく動作することが前提条件です。
そのため、あらかじめオンライン研修前に通信環境やカメラ・マイクをチェックして、滞りなく配信できるようにしておきましょう。

3.タイムスケジュールの管理

オンライン研修のデメリットであるモチベーション維持の難しさは、タイムスケジュールの管理で緩和できます。

例えば、連続して研修を行う場合は1時間で区切り、その都度10分ほどの休憩を挟むようにしましょう。

また、グループディスカッションやロールプレイングを多めに取り入れたいなら、事前に資料を配布して目を通しておくようにするなどの工夫が必要です。

4.サポート役の配置

オンライン研修を円滑に行うためには、動画配信システムや機材に詳しい方をサポート役として配置しておくと安心です。
サポート役がいればトラブルの際もスムーズに対応できるので、講師・受講者ともに安心して研修に集中ができます。

オンライン研修の注意点

現地に集まる必要がなく、非常に便利なオンライン研修ですが、開催時には注意点も存在します。
注意点はたくさんありますが、まずは確実に押さえておきたい注意点を3つご紹介します。

  • 入念な事前準備
  • 顔出し受講の推奨
  • オンライン研修の向かないカリキュラム

順に説明します。

入念な事前準備

まず、最も重要な注意点が、事前準備です。
前のセクションでも解説した通り、通信環境や機材の確認は、遅くとも前日までに完了するなど余裕をもって実施しましょう。

受講者が在宅の場合は、各人の通信状況によって通信トラブルが発生してしまうケースもあります。
テキストを手元に準備いただく場合は、あらかじめ配布するか、準備もれがないように事前に周知することが重要です。
あらゆるトラブルを想定して、入念な事前準備をしておくことで研修当日に混乱することがないようにしましょう。

顔出し受講の推奨

オンライン研修では、音声のみで参加することももちろん可能ではあります。
しかし、カメラをOFFにしている場合、参加者の緊張感が薄れ、集中できずに聞き流してしまうなどの事象が発生する可能性があります。

また、受講者同士でグループワークを行う際にも、お互いの顔が見えないと臨場感が下がりディスカッションが活発にならないほか、講義をする講師側からもリアクションが全く見えないと講義中のモチベーション維持や適切な講義遂行に影響を与える可能性もあります。

質の高いオンライン研修を実施するためには、顔出し受講を原則とすることを推奨します。

オンライン研修の向かないカリキュラム

最後の注意点はオンライン研修に向かないカリキュラムが存在するという点です。
上述の通り、オンライン研修でも、グループワークやディスカッションが実施可能です。

しかし、以下のような研修を実施する場合、対面で実施することに意味がありますので、オンライン研修には向いていません。

  • ロールプレイング
  • チーム戦で競い合うビジネスゲーム
  • 物理的に何かを作り上げるワーク

一方で、対面すること自体に意味を持たない受講型の研修や、リモートでの代替が十分可能なディスカッション、ワークなどの研修では、オンライン研修が向いていると言えるでしょう。

リモート環境で実施することに目がいってしまい、各研修の目的に応じた手法を採用することを忘れてしまうことのないよう、注意が必要です。

オンライン研修の導入事例

最後に弊社の提供している動画配信システム「クラストリーム 」を導入し、オンライン研修を実施している企業様の導入事例を紹介します。

東京ガス株式会社

「クラストリーム 」を導入した東京ガス株式会社 エネルギーソリューション本部様は、お客様都合を優先する業務が多いため、研修対象者がまとまった時間に同じ場所に集まるということが難しいという課題を抱えていました。

そこで、内線付きのスマートフォンが配布されたことをきっかけに、IPアドレス制限や暗号化配信などセキュリティを重視した機能をもっており、リーズナブルに使用できる、弊社動画配信プラットフォーム「クラストリーム」を導入いただくことになりました。

高いセキュリティを保ったまま、従業員が携帯しているスマートフォンで、時間場所を問わずに研修を受けられる機能を活用し、社内研修の効率化に繋げることができました。

今では、さらに複数の他部署から、「導入を検討したい」という声があがっているようです。

詳細は下記リンクからご参照ください。

東京ガス株式会社様の導入事例はこちら

まとめ

今回はオンライン研修について、配信の種類やメリット・デメリットと研修の成功のコツについて紹介しました。

弊社の提供しているクラウド型動画配信システム・プラットフォーム「クラストリーム 」では、オンライン研修に最適な機能や最新のセキュリティを有しています。

使用時の快適さやコスパの良さも魅力で、実際に導入されている企業も多数です。デモサイトで無料体験もできるので気になる方はご利用ください。