社内動画が見つからない?
フォルダ管理の限界と、失敗しない動画整理術

社内で研修動画やマニュアルを作成しても、現場から「あの動画、どこにあるの?」「検索しても見つからない」といった声があがっていませんか?

動画の数が増えれば増えるほど、整理や検索が困難になりがちです。

本記事では、多くの方がまず使用を考える「フォルダ管理」や「カテゴリ分け」での2つの落とし穴と、その解決策となる「タグ」の活用法について、実際の業務シーンを交えて解説します。

動画は「量」だけでなく、「中身」が増えても迷子になる

企業の社内研修や業務マニュアルで動画を活用するケースが増えています。それ自体は業務効率の向上につながる取り組みですが、動画コンテンツが蓄積されるにつれて、ある共通の課題が浮かび上がってきます。

それが、動画の検索性の低下です。

社内研修やマニュアルの動画化を進める企業が増えました。業務効率化には非常に有効ですが、動画が蓄積していくにつれて、多くの担当者が「見たい動画がすぐに見つからない」という検索面での問題に直面します。

一般的には「動画の本数が増えすぎたせいだ」と思われがちですが、実は本数が少なくてもこの問題は起こります。たとえば、1本の動画の中に「社内ルール」「セキュリティ」「新入社員向け」といった複数のテーマが混ざっていると、どのフォルダに入れるべきか迷ってしまい、結果的に誰も探し出せない状態になってしまうのです。

本記事では、従来の「フォルダ(カテゴリ)管理」が限界を迎える2つのパターンと、動画をパッと見つけやすくするための解決策を分かりやすく解説します。

フォルダ管理が限界を迎える2つのパターン

フォルダ(カテゴリ)管理の最大の弱点は、基本的に「1つの動画を1つの場所にしか置けない」という点にあります。スッキリと整理できているうちは問題ありませんが、動画の数や中身が充実してくると、主に次の2つのパターンで限界を迎えます。

パターン① 動画が増えるほど、フォルダの階層が深くなる

動画が増えると、整理のためにフォルダを細かく分けたくなるものです。しかし、階層を深くしすぎると、視聴者が目的の動画に辿り着くまでのクリック数が増えてしまいます。

また、「新卒向けであり、総務部向けでもある」といった複数の用途を持つ動画の場合、1か所にしか置けないフォルダ管理では、同じ動画をあちこちにコピーして配置する状況に陥ってしまいます。これでは管理の手間が増えるだけでなく、動画を最新版に差し替える際に「古い動画が一部に残ったまま」といった修正漏れを招きかねません。

パターン② 本数が少なくても、1本の動画に複数テーマが混ざると分類に迷う

実は動画の数が少なくても、1本の動画にいろんな要素が詰まっていると分類に迷ってしまいます。

たとえば、「2026年度・新卒向け・セキュリティ対策」という3つのテーマを含む動画は、「年度別」「対象者別」「テーマ別」のどのフォルダに入れたら良いのでしょうか?アップロードする担当者によって独自のルールができあがり、結果的に動画が迷子になりやすくなります。

また、「セキュリティ研修」と検索しても、動画のタイトルが「情報管理について」ならキーワードに引っかかりません。探すのも一苦労、検索しても出てこないとなると、せっかく作った動画も次第に見られなくなってしまいます。

タグで分類しわかりやすく解決を

このようなフォルダ管理の限界を突破するカギとなるのが、「タグ」の活用です。

フォルダとタグの決定的な違いを分かりやすく比べると、以下のようになります。

フォルダ(カテゴリ) タグ
分類の構造 1箇所に格納(ツリー型) 複数の属性を付与(フラット型)
1本の動画を複数分類 原則できない(コピーが必要) 1本に複数タグを付与できる
追加・変更の柔軟性 階層の再設計が必要になりやすい タグの追加・変更のみで対応できる
視聴者の検索手段 カテゴリを辿る・タイトル検索 タグを選択・キーワードとの組み合わせも可能

最大のメリットは、1本の動画に複数のタグをつけられることです。先ほどの例で言えば、1つの動画に対して「#2026年度」「#新卒向け」「#セキュリティ」という3つのタグをまとめて設定できます。

これなら、見る側は「セキュリティ」のタグからも「新卒向け」のタグからも同じ動画に辿り着けるため、もう「どのフォルダに入っているか」を気にする必要はありません。

さらに、「キーワード検索」と「タグ」の合わせ技も強力です。たとえば「営業」と検索しつつ「#新人向け」のタグで絞り込めば、関係のない動画を一発ではじき出し、見たい動画にすぐアクセスできるようになります。

管理者と視聴者、それぞれへのメリット

管理者側:管理の手間が削減される

タグを活用することで、同じ動画を複数のフォルダに置いて管理する必要がなくなります。管理者は動画の公開時にタグを設定するだけで多角的な分類が完了し、更新が発生した際も1箇所の修正で済みます。

タグは後から追加・変更・削除が自由にできるため、動画の活用シーンが変わっても管理が破綻しにくいという点も実用上のメリットです。

視聴者側:曖昧な記憶からでも動画に辿り着ける

視聴者が動画を探す際、正確なタイトルを覚えていないケースは少なくありません。タグ検索であれば属性ベースで絞り込めるため、「確かセキュリティ系の動画だったはず」という程度の記憶からでも候補を絞ることができます。

さらに、キーワード検索と組み合わせることで検索の精度が上がり、結果として動画コンテンツが実際に活用される機会を増やすことにつながります。

実際の活用場面

タグ管理がどのような業務シーンで有効かを、3つのパターンで整理します。

活用場面 タグ機能導入前の課題 タグの設定例 タグ機能導入後の変化
社内研修
OJT
職種別・年度別のフォルダ構成が複雑化し、中途入社者や異動直後のスタッフが「何から視聴すればよいか」迷いやすい。カテゴリをたどっても目的の動画に辿り着けないケースが増える。 推奨タグ例:

  • #営業スキル
  • #基礎知識
  • #必修受講
  • #2026年度
個人のフェーズや職種に合わせたタグを選択することで、視聴すべき動画をすぐに絞り込める。フォルダの場所を覚えていなくても目的のコンテンツに辿り着きやすくなる。
製品・カスタマー
サポート
取説説明やトラブル対処の動画が散在し、対応中のサポート担当者が必要な動画を素早く見つけられない。タイトルが統一されていないと、キーワード検索でもヒットしないことがある。 推奨タグ例:

  • #初期設定
  • #エラー対処
  • #型番〇〇
  • #トラブルシューティング
タグをクリックするだけで該当シーンの動画へ直接アクセスできる。対応スピードの向上につながり、キーワードが思い浮かばない状態でも属性ベースで絞り込みができる。
イベント・セミナー
アーカイブ
過去数年分のセミナー動画が開催日順に並んでいるため、特定テーマで複数年を追って比較したい場合に時間がかかる。 推奨タグ例:

  • #DX
  • #事例紹介
  • #パネルディスカッション
  • #2024年
  • #2025年
テーマ別タグと年度タグを組み合わせることで、開催年をまたいだ横断的な視聴が可能になる。「このテーマについて過去にどんな回があったか」を素早く確認できる。

ご参考:クラストリームにおけるタグ機能の実装について

本記事でご紹介したタグ管理の考え方を踏まえ、当社が提供する動画配信プラットフォーム「クラストリーム」においても、2026年6月にタグ機能を実装いたしました。

主な仕様は以下のとおりです。

  • 動画の管理画面から1本の動画に対して複数のタグを自由に設定・管理できる
  • 視聴ページのトップに登録済みのタグが一覧表示され、タグ選択による絞り込みが可能
  • キーワード検索とタグの絞り込みを同時に実行できる(掛け合わせ検索)
  • 既存のご契約者は追加費用なしでご利用いただけます

カテゴリによる分類と組み合わせて使うことで、整理の粒度を柔軟に調整できます。社内動画の管理にご関心のある方は、以下よりお問い合わせください。

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